Homebrewを使用してPythonを簡単にインストールする

Idea
この記事はこんな人にオススメ
  • Pythonに興味のある人
  • Pythonを手軽にインストールしたい人
  • Homebrewを使用してPythonをインストールしたい人

どうも、Shinyaです。

この記事では、機械学習や統計処理で定番となっているPythonをHomebrewを使用して手軽にインストールする方法について書いていきます。

Pythonは他のプログラミング言語と比較してシンプルな構文を持ち、コミュニティの歴史が古いこともあり多様なサードパーティライブラリが充実していることから、初級者から上級者まで幅広く使用されている言語の一つです。

とりわけ、Pythonは歴史的に米国の研究機関で広く使用されてきた経緯があることから、今や社会になくてはならない機械学習や統計処理、LLMなどのAI開発に欠かせないオープンソースの数値計算ライブラリが充実しています。これらの事から、Pythonは現代社会に多大な影響を与えているプログラミング言語の一つであり、AI関連の技術を学ぶ開発者にとっては欠かせない技術の一つとなっています。

また、Pythonは先進技術だけではなく、先述したようにシンプルな構文を持つという特徴から、プログラミング入門者向けの言語としても有名です。現に、米国の有名大学であるMIT、スタンフォード大学、カーネギーメロン大学では、古くからコンピューターサイエンスの入門言語としてPythonを採用しています

Pythonは世界各国の教育機関でプログラミングの入門言語として使われているので、コンピューターサイエンスの世界ではPythonはもはや一般教養と言っても過言ではないかもしれません。

事前準備

この記事ではPythonをインストールする際にパッケージ管理ツールのHomebrewを使用します。そのため、Homebrewのインストールが終わっていない方は、以下の記事を参考にHomebrewをインストールしてください。

Pythonをインストールする

それでは早速、Homebrewを使用してPythonをインストールしていきます。

インストール可能なPythonのバージョンを確認する

まずは、コマンドラインで次のコマンドを実行して、インストール可能なPythonのバージョンを確認します。

brew search python

上記のコマンドを実行すると、次のような結果を取得できます。

==> Formulae
boost-python3              python-gdbm@3.14           python-tk@3.9
bpython                    python-launcher            python-yq
cyclonedx-python           python-lsp-server          python@3.10
ipython                    python-markdown            python@3.11
libvirt-python             python-matplotlib          python@3.12
micropython                python-packaging           python@3.13 
ptpython                   python-setuptools          python@3.14
python-argcomplete         python-tabulate            python@3.9
python-build               python-tk@3.10             reorder-python-imports
python-freethreading       python-tk@3.11             wxpython
python-gdbm@3.11           python-tk@3.12             pythran
python-gdbm@3.12           python-tk@3.13             cython
python-gdbm@3.13           python-tk@3.14             jython

上記の結果を見るとPythonに関連する様々なフォーミュラが表示されていますが、今回の記事でインストール対象にするのは「python@x.x」の形式の名称のものです。

特別な事情がない限りは最新バージョンを使用すれば問題ないので、今回の例では「python@3.14」をインストールしていきます。

特定のバージョンを指定してPythonをインストールする

先の工程でインストール対象のPythonのバージョンを確認したので、ここからは実際にHomebrewPythonをインストールしていきます。

コマンドラインで次のコマンドを実行してください。

今回の例では「python@3.14」を指定していますが、必要に応じて任意のバージョンを指定してください。

brew install python@3.14

上記のコマンドを実行すると、次のようにインストールが始まります。完了までに時間がかかる場合があるので気長に待ちます。

==> Auto-updating Homebrew...
Adjust how often this is run with `$HOMEBREW_AUTO_UPDATE_SECS` or disable with
`$HOMEBREW_NO_AUTO_UPDATE=1`. Hide these hints with `$HOMEBREW_NO_ENV_HINTS=1` (see `man brew`).
==> Downloading https://ghcr.io/v2/homebrew/core/portable-ruby/blobs/sha256:1c98fa49eacc935640a6f8e10a2bf33f14cfc276804b71ddb658ea45ba99d167
######################################################################### 100.0%
==> Pouring portable-ruby-3.4.8.arm64_big_sur.bottle.tar.gz
==> Auto-updated Homebrew!
Updated 1 tap (homebrew/core).

==> Fetching downloads for: python@3.14
✔︎ Bottle Manifest python@3.14 (3.14.2)             [Downloaded   29.5KB/ 29.5KB]
✔︎ Bottle python@3.14 (3.14.2)                      [Downloaded   18.8MB/ 18.8MB]
==> Pouring python@3.14--3.14.2.arm64_tahoe.bottle.1.tar.gz
==> Caveats
Python is installed as
  /opt/homebrew/bin/python3

Unversioned symlinks `python`, `python-config`, `pip` etc. pointing to
`python3`, `python3-config`, `pip3` etc., respectively, are installed into
  /opt/homebrew/opt/python@3.14/libexec/bin

`idle3.14` requires tkinter, which is available separately:
  brew install python-tk@3.14

See: https://docs.brew.sh/Homebrew-and-Python
==> Summary
🍺  /opt/homebrew/Cellar/python@3.14/3.14.2: 3,772 files, 73.2MB
==> Running `brew cleanup python@3.14`...
Disable this behaviour by setting `HOMEBREW_NO_INSTALL_CLEANUP=1`.
Hide these hints with `HOMEBREW_NO_ENV_HINTS=1` (see `man brew`).

インストールしたPythonの状態を確認

Pythonのインストールが完了したら、コマンドラインで次のコマンドを実行してください。

以下コマンドの「3.14」の部分は、実際にインストールしたバージョンに合わせてください。

python3.14 --version

上記のコマンドを実行して、次のようにバージョン情報が出力されれば、インストールは問題なく完了しています。

Python 3.14.2
Shinya

フリーランス。プログラマー歴10年以上。Amazoned Programmer (Amazonの企業文化に感銘を受けたプログラマー)。

仕事ではJavaとSQLとかを主に使ってアプリケーションを開発しています。BIツールを使用したビッグデータの可視化や解析から、AWSなどのクラウド技術の活用に興味があり、日々研究と研鑽を重ねています。このブログでは日々の学習のアウトプットを投稿していこうと思います。

暇な時にDart/Flutterのパッケージ開発やアプリ開発なども行なっており、OSSのatproto.dartを開発してたりします。

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